~from the Mayor’s Desk~
町長の机から 第194回 (2018年1月号)
懐かしの郷土「川辺町」
SKさん 無職 70代 (可児市在住)
5月13日付本欄「心和む 故郷からの便り」を読み、故郷を思う気持ちはみんな同じだと感じた。
私の故郷は車で15分ほどの岐阜県川辺町だ。県内の可児市に来て46年がたち、実家を訪れる回数は減った。それでもニュースで「川辺町」という言葉を見聞きするたび、故郷に眠る両親の墓参りへ行く。新聞記事で「川辺町」という文字を見つけると二、三回は読み返す。
本紙地方版で川辺町の歴史や文化についての研究をまとめた本が発行されたと知り、買い求めた。なじみの地名や景勝地の写真に郷愁を覚えた。私は6人きょうだいで、兄と実家の農業や養蚕を手伝ったことが懐かしくよみがえってきた。「川辺」は私の心に刻まれた大切な町の名前だ。(原文まま)
「新聞にこんな投稿がありました。嬉しくなって、切り抜いてきました。町長さんに差し上げます。」いつも行くクリーニング店の女性店員さんからいただいた新聞の切り抜きは、私の心を温かく包み込みました。生まれ育った川辺町がSKさんの紛れもない故郷です。今は車で15分ほどの岐阜県可児市にお住まいとはいえ、故郷の名前を見るたびに、子どもの頃の記憶が蘇り、懐かしさのあまり両親の墓参りをされるというSKさんのやさしいお人柄は、尊いものだと思います。故郷「川辺町」に住んでいる我々は、故郷を離れた人々とも交流を重ね、共に故郷を思い、すばらしいまちへ発展させていきたいと思うのです。
川辺町長 佐藤光宏